【一瞬ネタバレあり】錆色のアーマ―繋ぐ―感想【観劇準備編】
季節は巡りて3000字越えの観劇メモ群に襲われたので......いい加減、書くよっっっつつつ!!!
ワッショイ ワッショイ ドンドコドン!\\\\カッ!!!////
前作上演時は映画館でキンブレ振るための肩慣らしをしていたもので、劇場での観劇は今作から。
《公演前の予習》
・公式HP;キャラクターの顔と名前の一致、あらすじ確認
・公式YouTube;ダイジェスト視聴
・オンデマンド;ザッと前作視聴
・その他;前作上演時のブログ斜め読みで軽く詳細を補完
日本史苦手すぎるあまり、 前作の評判が良かったのを知りつつもダイジェスト視聴で挑もうとしたんですけど、飛び飛びで観てたら余計分かんなくなってしまって。駆け足オンデマンド(とブログ補完)で銀河劇場に飛び込みましたが
め~~~~~~~~ちゃめちゃ面白かった!!!!!学生時代、泣きながら(大袈裟)日本史世界史並列の歴史年表を自作して試験を乗りきってたこの私が!!日本史(ファンタジー)と手を取り合う日が来ようとは!!!本当に素直に、面白いなぁと思ってる自分に驚きました(結果観劇回数は激増)
ただ、全くの初見だと登場人物も多いし出てこない人の話がバンバン出てくるし、この物語の面白さをダイレクトに感じてほしかったので、観劇に付き合ってくれた心優しき友人たちも日本史とは義務教育で決別した人がほとんどだったこともあって、
・前回エントリーをよりその人に合わせた説明にしたもの15分
・キャラ一致復習5分
・質疑応答10分
計30分 観劇前に前説を実施
(前説用に毎公演パンフ持参してたらヨレヨレになったので追いパンフした)
付き合いのいい女神様たちのお陰で毎日がマイ初日!!!ありがとうありがとう女神たちよ......アンケートまで......泣くわそんなん
あとは舞台観劇慣れしてる方たちだったので、「舞台用の眼」を準備してと伝えた(り忘れたりした)んですけど
同じ板の上で同時に違う場面が展開されていくのとか、身体の回転と照明・効果音で過去回想と現在を切り替えるのとか、信長は実体だからダメージ受けるけど在昌は幻術だったから式神(黒子)が倒れて本人(の像)はビクともしないシーンがあったりとか舞台独特の演出も多くて。
わ、めっちゃ舞台!!おもしろ!!!!!となりました(ここまでで、3000字のメモの内から1つも話題出てなくて驚く)(うそだろ)
それはそうと、劇場通いと遠征をちょっとかじって思ったんですけど、舞台のオタク、体力といい脳内処理力といい
めっっっっっちゃくちゃハードですね???毎回何らかの新規ボイス新規立ち絵発生するのにキャパシティはどのように?????
尊敬、客席にも拍手するしかないやんこんなんホンマすごい。お疲れ様ですそなたは美しい
次のエントリーでは、もうちょっとアーマの中身の話するぞ(決意)
~つづく~
【ネタバレなし】錆色のアーマー繋ぐーのキャラとか色々【何でも許せる人向け】
円盤鑑賞会をする頃にはうっかり説明のテンポとかを忘れてしまいそうなので、未履修身一つで観劇に付き合ってくれた心優しき人たちへの観劇前の前説忘備録。相手の日本史習熟度とか生息界隈に合わせて単語やら説明内容やら変えてたんですけど、初見の「!!!」大事にしたくてプレーンなものにしようとした結果、実家のカルピスみたいに薄くなってしまったので好き勝手書いてます。
お時間ある方は初演の円盤・オンデマンド配信観たり、コミカライズ読むなり、公式HPのあらすじやキャラクター紹介の部分を読んで自己完結するのが安心安全、自己防衛大事。
https://www.nelke.co.jp/stage/rusted_armors2019/
初演のパンフレットを今回物販でも購入できたことに本当に感謝……情報量多いし、アーマの初期設定集があって高まりました。
大阪の大千秋楽後にニコニコ動画での配信も決定しました!はやない!??!?やったね!!!!!
https://live.nicovideo.jp/gate/lv320406470
本編ネタバレなし(と信じたい、めっちゃ削った)、今北産業級 何でも許せる人向け
※解釈違いはご容赦ください
※短時間インパクト勝負用です
ざっくり言うと、今回の舞台は近畿地方で陣営はだいたい3つ。
これ私が勝手につけたやつなので、作中でチーム妖とかそんな愉快な名称は出てきません安心してください。それにしてもおどろく、統一感がまるでない。
どうでもいいんですけど、大坂は戦国時代だから“坂”になってて「あれ“阪”じゃなかった!?」って一瞬現実世界に引き戻されたんですよね自分がバカすぎておツラい……。
- チーム紀伊國
海沿いの地域だから?何でも受け入れる土地柄の印象
大名がいて国盗り!国盗り!!というよりは強い方の味方について生き抜いていく感じ、忍びの里とかイメージすると分かりやすいかも。雑賀衆が何たるかをご存じの方にはほぼ不要な説明。
・藤白(イメージ:チーム紀伊國の若頭)
裏衆 八咫烏の筆頭
八咫烏は雑賀衆とは別の集団で、NARUT〇でカカ〇先生がいた暗部?とかそんな感じ??と思ってるんだけど、どうなんでしょう。
ビジュアルが比較的まともその①ですが、位が高そうな口調で紫のマント翻してたらそれが彼
《雑賀衆》
アーマ:カッコいい武器(銃)
・孫一(お頭)
雑賀衆のリーダー、異国の人なので目が青い
藤白との関係性は学級委員長と班長の関係とか親会社と子会社(保有株30%)とか、そんな感じ?結構自由にさせてもらえてて、絶対服従契約で縛り付けられてるわけじゃないけど、無視出来ないみたいな。
カテコがもうほんとに可愛らしくて、こんな無邪気なおねだりあります???私の中の石油王が「よぉし!我、頑張っちゃうぞ☆」と油田探しに奔走してたよ落ち着いてくれ……。
・鶴首(つるくび)(兄貴)
作中では鶴さんとか鶴兄って呼ばれてることが多い、孫一とは親友というか、強い信頼関係で結ばれてる感じ。
言えるやつも言えんやつもどうやらその他にも色々あるみたいなんやけど、鶴さん関係者が多すぎてほんと……スピンオフ出してください
ビジュアルが比較的まともその②なので、舞台上では裾の水色のひらひらが目印
個人的にハマったら一番沼が深そうな人。
・蛍(ほたる)火(び)(末っ子)
愛称はホタル、帝の血筋で不遇な生活をしてたところを鶴兄に救われてから、鶴兄のことは師弟というか家族というか兄弟というか……光の関係……〇遊記外伝の〇蝉と悟〇みたいな感じ!そう!!それかも!!!
とにかくかわいくてカッコいいを全身に浴びてくれ!!!!!こちらからは以上です。
・黒氷(くろひょう)(会計)
五臓六腑すべてが銃、結果鈍足
よくお金お金と騒いじゃいるけど何というか……ね、丸っとひっくるめて会計なんですよ。
公式Twitterが初日前に藤白と黒氷の関係についてお楽しみにと言ってたので、作中はそこにもぜひ注目してほしい
・木偶(でく)(リア充)
Don’t think feelの人
アーマがバズーカみたいに大きくてカッコいい!!!
嫁と子供がいるため分かりやすさ重視でリア充って私に言われてしまってるんだけど、雑賀衆に入るまで色々あった人ですが、もうまずビジュアルのインパクトめっちゃ強いのでみんなすぐ覚えてくれるサイコーのキャラクター
・アゲハ(綺麗なオネエさんは好きですか、はい好きです!!!!!)
幻術使いの暗殺担当(初演パンフより)で諜報も得意。なのでアーマも短刀と短筒の合体したようなやつ!銃口が柄部分にある。双子のお姉さんがいたけど小さいころに亡くなってて、お姉さんの人格も背負ってる(初演パンフより)みたいなんですけど、うーん……繋ぐパンフの神里さんの解釈、私はとってもいいなって思いました。
・不如帰(ほととぎす)(今回出てきません)
ホトさん、使ってるアーマはボウガン
前作のビジュアルくらいは確認しといても損はないと思う
設定も、ほんとも色々滾る点があるんですけど今作観て気になった方は後追いするといいと思います。
【その他】
・織田信長
いやいや、3陣営て言ってたんと違うんかーい。いやもう信長様はさ……作った相関図と口頭で説明してた時もチーム紀伊國の説明ひと段落した後に話してたんやけども、こう文面としてひとくくりにするのはさ、なんか違うっていうか……信長様、枠に収まらなくない???
孫一の亡くなったお姉さん(サラ)と関係があって、まあ何やかんやあって前作最後で信長は本能寺で死んだ……のか?というとこからが今作は始まります。
孫一と信長の関係って、好敵手(ライバル)というよりはもうちょっと……湿度が高めの関係というか……。同じグループではないから違うかもしれないけど、錆色のアーマという作品においての“シンメ”なんかなと思う。まさしく“対照的な2人のカリスマ”を体現しているなと感じました。「繋ぐ」のパンフでも演じているお二人が関係性について言及しているので、是非読んでいただきたい!!
ここからは新登場キャラクターなので、もう本当にサラっと。
追加キャストの皆様がまた本当に強くて魅力が大爆発しているので、和ものか……で様子見しているキャストさんのファンいたらスライディング大阪してほしい。いやそんな人おらんか。どうやろ、分からない私はちょっと日本史苦手すぎて前作知ってから観るまでに時間かかったからおるかもしれん、交通機関問題あるから余裕をもってそっと滑り込んでほしいですね!!!!!!
- チーム羽柴
・羽柴秀勝
秀吉の養子
丹波(大体京都らへん)の城主
病弱だけど父上の役に立ちたいっ!!っていう……ええ子じゃ……。
・羽柴秀吉
皆様ご存じ豊臣秀吉です
途中で出てくる長浜はたぶん滋賀らへん
- チーム妖
某アプリゲープレイヤーに説明してたので、もう何ていうかそんな説明あるか??みたいになったけど
・茨木童子(弟)
顔がいい
暴れすぎて?封印されていた
・酒吞童子(兄)
戦闘狂のイケオジ、浪漫の人
服は着ています
弟の茨木の復活を条件に在昌(ありまさ)に協力
どうでもいいんですけど、私は酒吞の台詞の中に“声に出して言いたい日本語”的なのがあります。まったく普段使い出来ない台詞なので、ボードゲーム大会とかした時に言いたいと狙ってる。
・加茂在昌
朝廷に使える名家の出だけど、外法(禁術みたいなこと?)に手を出して破門されたサイコーパス陰陽師
以上です、 お疲れさまでした。
私から円盤鑑賞会に連行される皆~~~図とパンフ使って視覚的にも情報保管していくから待っててね~~~~~!!!!!!!
おわり
【ネタバレあり】錆色のアーマ-繋ぐ-を観劇して、なんやかんや考えたことまとめ【考察ではない】
率直な感想をまとめたわけでもストーリーの考察をしているわけでもないけど、錆色のアーマ―繋ぐ―を観劇していて、考えたり好きなところだったり脱線したりなんとなく歴史を勉強したりしたなんやかんやを徒然なるままに書いてたら長くなったのでまとめ。
ネタバレあり
〇分かるって、おもしろい
どうにもこうにも日本史が苦手で、初日はキャラクターの顔と名前の一致と前作ザっと履修したのとあらすじだけ捉えていったんですけど、“おおさか”が“大阪”じゃなかった違和感で現実に引き戻されるという残念っぷり。ぐじゃぐじゃっと見えていた線が、淡路島と四国の東の方と日本海側から見た近畿地方になって目の前に現れた時めちゃくちゃ感動した。どこで何が起こっているのか分かることで、錆色のアーマの世界がファンタジーでありつつも“あったかもしれない歴史を今まさに私たちが観測している”のだと、リアルに体感することが出来た。エンターテイメントをより楽しむには、教養が必要だってことを思い出したよね。秀勝3人おるけどどれともちょっと違くない?とか孫一の旗印が八咫烏なんじゃないの??とか逆に学んだことで謎深まった部分もあるんですけど、色々考えあぐねた結果この目の前の歴史を見届けようってところに落ち着いた。かといってゼロ知識でも苦しいということはなく、酒吞茨木の妖コンビが置いてかれそうになる時もいい感じにアーマの世界と繋いでくれる。毎度状況整理感謝って何回も思いましたありがとうございます。
〇孫一の言葉はストレート、だからよく刺さる
今作の孫一の台詞に「人間には根っこがない、土の上に立ってるだけでいいんだ」とか「弱いやつってのは自分の弱さを誤魔化してるやつのことだ、だからお前はそのままでいいんだ」とかそんな感じのがあったんですけど、これめちゃくちゃ真っすぐで大好きな台詞。端的でストレート、だから信長や秀勝によく刺さるんだろうな。信長様と孫一が戦闘シーンで刀を合わせて思わず笑っちゃうシーンが染みるんだよな……。しかもこれよくよく考えたらこんだけ自己肯定感高いこと言ってるけど、異人って蔑まれて家族も居場所もなくなった人の中から出てきた言葉なんですよね?ええ……すごすぎんか……???泣いた。だから「自分を捨てたのはお前だけじゃない」がめちゃくちゃ引っ掛かる。逆に、在昌様の言うことは全部信用出来ない。記憶食べたって何!?信長様が言ってたことと在昌様が秀吉に語ってたことちょっと違くない??何でもありか?!在昌様ならなんでもありか!!と納得させられる迫力があるんだよなー在昌様すごい。
〇逆2.5次元って、なんなん
アーマの関連インタビューやパンフレット、キャストさんたちのTwitterで、光って見えるワードに“役を生きる”というニュアンスの言葉が多々みうけられる。逆2.5次元、自分が原作、作り上げてきたものへの自信とプライドに満ちてて最高なんだよなぁ……。考えて生み出して混ざって合わさって重なってぶつかっての連続の欠片があの板の上で輝いてるんだろうなぁ……。私、お頭の「まず秀吉の城に乗り込みますっ!」からの間、あそこめちゃめちゃ好きなんですよもうそこで流れてる空気が好き。お頭のくったくのない笑顔につられてしまうし、お頭愛されてんなーってなる。あの空気を0から作ったんかと思うと……はぁ……。初演パンフのスペシャルトーク、ギュルギュルギュルって納得しすぎて首がもげる効果音。初演は自己紹介!エンターテイメント!!で楽しいけど、今回の-繋ぐ-は実力がものを言うシーン多すぎてめちゃくちゃ面白い。ゾクゾクする。自分が原作、全部の台詞、行動、目配せに意味がある。どう頑張っても目が足りんし、全方位から狙うしか……アレンジ電光石火の最後の音のタイミングに合わせて蛍火が敵に白眼剥いて、んべーってしてたんですけどあれは夢ですか幻ですか!??!?繋ぐに込められた意味読んで、脳内BGMでB‘z『ねがい』がガンガンに流れてるんだけどいつもの伝わらないやつな、知ってる。
〇錆色のアーマって、どういうこと?
『錆色のアーマ』というタイトルを最初に見たとき、アーマは武器のことらしいし、装飾も凝っててどちらかというとピカピカやん?と思った。よくよく見ると英語タイトルが下部についていたので、たいてい英語はストレートに物事を伝えてくれるもんよ、と思って読むと“RUSTED”。アーマはどうやら“錆びている”らしい。なるほど……?
どこかにヒントないかなーと思って探していると、もうね私が考えて捻りだしてこれだわ!!!と思った答え全部最初の元吉さんの挨拶の中にあるんですけど……ええ……。“大事なことは最初に出ている”の典型すぎて?受け取る器の形は都度変わっていくってことなんか。“観客が最後の出演者”の文字に、どうにも心が躍ってしまうんだよな。考えて、それ持って、もっかい観に行きたくなる。錆、輝きの素、心に纏わりつく何やかんや……錆色のアーマって私たちとなんら変わらない『訳ありな男たち』とか、そういうことなのかもしれない。
まぁ、知らんけど。
おわり